オスグッドとジャンパー膝の違いは
正式にはオスグッド・シュラッター病といい、スポーツをおこなう中高校生に比較的多くみられるスポーツ疾患です
この病気は、膝蓋靱帯(膝蓋骨の下の筋の部分)が付着する脛骨粗面の骨端軟骨に運動による反復的な刺激が加わることが原因で
骨軟骨の剥離・分離が生じるものです
見た目で膝の下の部分が出っ張ってきて熱をもったり圧痛が出たりするので、素人目にもはっきり判ります
また大抵は運動し始めと運動後に痛みが強くでます
対してジャンパー膝は、主訴は同じく膝の痛みですが、膝下の出っ張りはなく、脛骨祖面の熱感や圧痛もありません
診察すると疼痛は膝蓋靱帯(お皿の下の筋の部分)と大腿四頭筋膝蓋骨付着部(お皿の上の部分)にあります
大腿四頭筋の収縮動作(立ち上がり動作や膝伸展動作)で同部に強い疼痛が出現します
このジャンパー膝(膝蓋靱帯炎・大腿四頭筋付着部炎)の原因はオーバートレーニングや筋肉のアンバランス、筋硬直にあります
大腿四頭筋の拮抗筋であるハムストリングの強い硬直(いわゆる体が硬く前屈ができない状態です)があったりします
治療としては、ストレッチを中心としたコンディショニング・トレーニングとアイシングです
またそれぞれのスポーツにあった基本動作の徹底が必要です
オスグッド病とジャンパー膝、似て異なる病気ですが治療法はほぼ同じです
スポーツ活動はしない方が早く治ることは確かなのですが、個人的には運動を禁止させるのではなく、本人の意思を尊重しながら上手く症状と付き合える方法を探してあげらればと思います
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2017.09.10 22:03
2017.09.10 16:56